ふやしてPSBは光合成細菌を培養するための液体タイプの餌です。 これまでPSBを増やすにはその用途に応じていろいろな餌が用いられてきましたが、餌の成分によってできあがるPSBの色合いや成分組成が微妙に変わってきます。 ふやしてPSBは培養経験が全く無い皆様にも簡単に増やしていただけるように成分調整をした培養餌料です。 ペットボトルに種菌と水道水を入れ、数滴のふやしてPSBを加えるだけで、PSBは増えてくれます。 光合成細菌の効果は質よりも量 光合成細菌(以下PSBと略します)を飼育水に添加すると、様々な良い変化が現れます。PSBは水槽内に発生する有害物質(アンモニア、硫化水素、悪臭物質など)を好んで取り込みますので、コンディションのすぐれない水槽に投入すると悪化した水質環境が徐々に改善されます。 PSBの赤い色はカロチノイドと呼ばれる色素成分で、生物の健康維持に役立つ抗酸化物質です。 皆さんがサプリメントとして服用されるビタミンEの数十倍の抗酸化力があるそうです。 また菌体内のビタミンB12の含有量は生物中で最も多く、ミジンコの培養などには欠かすことのできない必須の栄養素となっています。 PSBは仲間を増やす際に菌体外にもいろいろな有用成分を分泌しますので、実はあの赤い液体そのものにも有用な物質がたっぷり含まれており、それらは菌自身の働きとは別に、水槽内に元々棲んでいる他の微生物の活性を高め水槽環境の改善に役立ちます。 さあ培養を始めましょう 1 適当な大きさのペットボトルを用意します。1~2リットルくらいが使いやすいでしょう。 2 容器の1/4~1/2程度の種菌を入れ、水道水で薄めます。 3 1リットルに対してふやしてPSBを2~10プッシュ(2~10ml)投入します。 4 キャップの下2cmほどまで空気を残して密閉します。その後攪拌しやすくするためです。 5 日当たりの良い暖かい場所に置きます。 6 毎日、朝夕にペットボトルを振り、沈殿物が混ざるようにします。 冬では1か月以上、5月以降の温暖期には2週間で種菌と同じような色合いになったら完成です。
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